実際に販売されている業務用そばの商品例や、選び方のほか、より良い業務用そばに出会うための方法をまとめています。
冷凍そばは全てが同じ方法で冷凍しているわけではありません。業務用の冷凍そばを選ぶときは急速冷凍しているものを選びましょう。
急速冷凍したそばのいいところは、麺へのダメージが少ないことです。 急速冷凍したそばは麺の組織内にできる氷の粒が小さいため、麺へのダメージが少なくなります。
ゆっくりと時間をかけて冷凍した麺は、組織内に大きな氷の粒ができてしまいます。この氷の粒ができてしまうと、麺の組織が崩れてしまい、味が損なわれる原因になるのです。 その点、急速冷凍したそばは麺の組織内にできる氷の粒が小さいため、麺へのダメージが少なくなります。
そばを急速冷凍するメリットは、解凍したときにまるで茹でたてのような味わいが楽しめることです。また冷凍すると発酵などの変化もストップするため、栄養価もキープできるのが大きなポイントになります。
時間をかけて冷凍したそばの組織内にできた大きな氷の粒は結合してしまうため、まわりの組織がギュッと結びつきます。すると、解凍した時にもちもち感が少なく水っぽい味わいになってしまいます。
同じ冷凍そばでも冷凍にかける時間によって味わいが変わってしまうのです。
通常、チルドそばは賞味期限が短いため、微生物検査を受けることができません。しかし、冷凍そばは賞味期限が長いため、安全性を証明できる微生物検査を行っています。
冷凍そばが発売してから長い年月を経ても食中毒の報告が1件もないのは、このように微生物の検査をしっかりと行ってから出荷されるからなのです。
味とともに安全性にもこだわるならRMKマークが付いている冷凍そばを選ぶのが賢明です。RMKマークは、日本冷凍めん協会が定めている独自の基準。
厳格な審査に合格した冷凍めんだけがRMKマークを表示することが許されるため、RMKマークが付いているそばは品質と衛生管理が保証されているのです。RMKマークのおもな審査内容は以下のとおりです。
2012年からはさらに厳しい審査基準を設けているため、信頼できる冷凍そばを選ぶならRMKマークが表示されているかを確認しましょう。
参考:日本冷凍めん協会(https://reitoumen.gr.jp/safety/)
より良い業務用冷凍そばを取り扱う製麺会社を選ぶには、豊富なラインナップのある会社を探すことが大切です。
「冷凍そば」と一口に言っても、その種類はさまざま。できるだけ豊富なニーズに対応できる、会社を見つけましょう。
業務用麺を検討する際、NB品を導入するにしても、オリジナル麺を開発するにしても、麺の種類が多い製麺会社を選ぶことで、理想に近い麺と出会うことができます。
業務用冷凍麺を販売・開発している15社のうち、冷凍麺の種類が豊富な会社と、開発の可否とロット数の記載が公式サイトに記載のある会社をそれぞれ選定
(2021年3月23日時点)