冷凍ラーメンは、時間をかけずに本格的な味わいのラーメンを楽しめる製品。
種類も豊富で、有名店の味や各種ブランドの味を再現した調理麺もあります。
冷凍ラーメンは全てが同じ方法で冷凍しているわけではありません。業務用の冷凍ラーメンを選ぶときは急速冷凍しているものを選びましょう。
短時間で冷凍する方法を急速冷凍といいます。業務用の冷凍ラーメンの場合、約30分以内という短時間で中心温度を−1〜−5℃まで下げます。
普通の冷凍と急速冷凍の何が違うのかというと、麺の組織に影響を与えるかどうかです。たとえば時間をかけて冷凍した冷凍ラーメンの組織内には大きな氷の粒ができてしまいます。
しかし、急速冷凍するとラーメンの組織内にできる氷の粒は小さくなるので、麺の組織へ与えるダメージが少なくなります。
急速冷凍した冷凍ラーメンはまるで茹でたてのような食感や味わいが楽しめるのが、大きな利点です。冷凍しても味が損なわれることはほとんどありません。
さらに急速冷凍した冷凍ラーメンは栄養価もキープできるというメリットもあります。
急速冷凍したラーメンの組織内にできた氷の粒は小さいため結合しません。つまり急速冷凍することで、ラーメンのもちもちとした食感と味わいをキープすることができるのです。
片や時間をかけて冷凍したラーメンの組織内にできた氷の粒は結合してしまうため、水っぽい味わいになってしまいます。
冷凍ラーメンは出荷する際に微生物の検査を行うため、安全性も高いといえます。その証拠に冷凍めんが販売されてから長い年月が経っていますが、いまだに食中毒の報告が1件もないのです。
一般的なチルド食品は冷凍したものより賞味期限が短いため、48時間もかかる微生物の検査はほとんど行われません。その点、冷凍ラーメンは賞味期限が長いため、きちんと安全性を証明する検査を行うことができるのです。
業務用冷凍ラーメンを選ぶなら、RMKマークが表示されているものを選びましょう。RMKマークは日本冷凍めん協会が定めている独自の基準です。
工場の品質保証と衛生管理のため、以下のような厳格な審査に合格した冷凍めんだけがRMKマークを表示することが許されています。
2012年からはさらに厳しい審査基準を設けているため、信頼できる冷凍ラーメンを選ぶならRMKマークが表示されているかを確認しましょう。
参考:日本冷凍めん協会(https://reitoumen.gr.jp/safety/)
業務用麺を仕入れる会社を選ぶ際は、ラインナップの豊富さを確認しておきましょう。
ラインナップが豊富な製麺会社だと、さまざまな種類の業務用麺を1箇所から仕入れることができます。
業務用麺を検討する際、NB品を導入するにしても、オリジナル麺を開発するにしても、麺の種類が多い製麺会社を選ぶことで、理想に近い麺と出会うことができます。
業務用冷凍麺を販売・開発している15社のうち、冷凍麺の種類が豊富な会社と、開発の可否とロット数の記載が公式サイトに記載のある会社をそれぞれ選定
(2021年3月23日時点)